August 06, 2010

全力投球?

某氏とFacebookで野球について語ってて、ふと思ったこと。
http://www.facebook.com/home.php#!/eisuke1982?v=wall&story_fbid=418832943701

日本人って、何でもかんでも"一生懸命やること"が好きだよね。結果につながろうがつながるまいが、とにかく一生懸命。必要あろうとなかろうと、とにかく100%フルパワーで全力投球。

しかし、これってどうなのかね?
そりゃ、一般的に適当にやるより一生懸命やるほうが良いに決まってる。
ただ、あえて必要もないのにそうすることが、果たして必要なことなのか?

これは完全に個人的な見解というか結論。
別に、必ずしもいつも一生懸命やることがいいとは思わない。

例えば、長嶋さんの"野球とは人生そのもの"という名言に従って、野球のピッチャーに例えて考えて見ましょうか。

目の前の打者に対して、一生懸命投げる。
全力で抑えにかかる。
単純にピッチャーとバッターの勝負を考えた場合、確かにこれはとても大切なことです。

でもねぇ。
野球って、Playballのコールがかかって、一人の打者を抑えれば勝てるスポーツじゃないんですよ。
仮にその打者を打ち取ったって、取らなきゃいけないアウトはあと26個もある。

たぶん、1イニングくらいなら全力投球もできるでしょう。
投球フォームの細かい部分に問題があったって力でねじ伏せることもできるし、そもそもあのイチローだって6割以上の確率で凡打を打つんだから、極論を言えば運頼みで抑えることもできる。
でも9イニングス、通常は1試合160球以上、そんな全力投球をできるのか?と言ったら、やっぱりNoなんですよ。
建前というか、理想論としてはそれをやるのが先発投手の責任だっていうのは、確かにもっともかもしれません。
でも現実問題、所詮生身の人間がやってるんだから、そんなの体力的にももたないし、集中力だって切れてくる。

そういうことを考えると、やはりチームに最大限貢献するためには、言葉は悪いかもしれませんがうまく"手を抜くこと"も必要なわけです。
だって、打率2割そこそこの下位打線とか、例えば全く打つ気のない、もしくは打つ気があったってどうせ打てないピッチャーの打席に、ムキになって150km/hの速球を全力投球する必要なんてまるでないわけですから。
先発ピッチャーの役割は、できる限り少ない失点で極力長いイニングを投げることであって、別に全力投球して球速を出すことではありません。
極論を言えば、相手より少ない失点ならば、なんだっていい。

つまり、先発ピッチャーがチームに最大限貢献するのに必要なのは、
1, 7,8割の力で長いイニングを投げても、そこそこ抑えられること
2, ここ一番のピンチでは全力投球して、絶対に打たれないこと
なわけです。
つまり、初回から常に全力投球してパーフェクトに抑えて、でも短いイニングしか投げられなくて結果的にブルペンに負担をかける、ではいけないわけです。

また、トーナメントとかでせいぜい5,6試合とかで終わってしまうアマチュアならともかく、日本のプロ野球だったらシーズン144試合、MLBなら162試合もあるわけです。最初の5試合全力投球で完封しました。でもその後ケガして1試合も投げられませんでした、では、やはりプロの先発投手としては失格なわけです。
クローザーみたいに2点以下とか圧倒的な防御率じゃなくても、ある程度の失点で抑えながら、大きな故障もなくシーズン通じてローテーションを守り抜くのが、先発投手の役割です。


これは何も、野球に限った話ではないと思います。

仕事にしたって、常に全力投球、結果的にがんばりすぎてうつ病になりました、ではいけません。

例えば会社にしたって、ずっと継続して結果を出していくことが大切なわけです。
ある特定の事業なりプロジェクト遂行のために設立された会社ならともかく、目の前の大きな案件をやりました、確かにそれに関しては大きな成果を上げたけど、その負荷が大きすぎて息切れして倒産しました、ではいけないわけです。

何ごとも、瞬間風速は弱くても、普段は70-80%の力で継続的に、安定して、結果を出し続ける。
ここ一番の勝負時には、100%の力で、圧倒的なパフォーマンスを発揮できる。
それが一番大切なことです。

しかし、短期的に最大の結果と、長期的に最大な結果というのは、しばしば全く矛盾していたりします。
つまり、瞬間的にはすごい結果が出ても、その反動がすさまじく大きい、なんてことは結構多いわけです。
たぶん、バブルみたいな好景気に市場を席巻して、でも不景気になったとたんに倒産しちゃう会社なんて、そのパターンが多いんじゃないかな?
そのバランスが本当に難しい。やっぱり人間、目先の結果って気になりますしね。イヤでも意識してしまう。
周囲だって、目先の結果だけ見て好き勝手なこと言いますしね。
特に、不特定多数の株主がいて、時価総額が日々刻々と変動する上場企業なんて、その傾向が強いんじゃないでしょうか?

だから、自分が何を目指すのか、何を実現し達成したいのか、それを意識するっていうのは、非常に大切だと思います。

よく、"自分がその時々で直面している目の前の問題に全力投球し続ければ、最終的に自分が目指すところにたどりつける"みたいなこと言う人がいますけど、それは日和見主義というか、どこか運任せというか、ちょっと違うんじゃないかなぁと思います。そんな全力投球を続けたら息切れしてしまうし、そもそも目先の結果が、最終的な目的に対しては実は最短経路上ではなくてえらく遠回り、ってことは結構多いと思うんですよ。
だったら自分が目指すところをただ見据えて、目先の結果が出ようが出まいが、そこにめがけて無理のない速度で真っ直ぐ進み続けることの方が重要だと思う。

つまり、最短距離になるベクトル上を、自分ができる等速運動の最速で進むのがいいのではないか。

要約するとこんな感じ。
1, 自分の目指す方向・自分の信念や理想、信条、ゴールを明確に意識する
2, 目先のことにとらわれない、たとえ逆境でも、誰になんと言われても揺らがない強固な信念や、強靭な精神力を持つ。
3, 100%全力投球の理想的だけど余裕のない計画ではなく、自分(達)が現在持っているもの・できることをベースにした余裕のある無理のない計画、力まないで自然体で実行できる速度で進む
4, 70-80%の力でも十分な結果が出せるように、自分(達)自身を最適化・チューニングする
5, 100%を出すタイミングを見誤らない。また、100%を安売りしない。
6, 数少ない100%を出すときには、絶対に最高の結果を出す!

まぁ、自分自身を振り返ってみても、まだまだ全てを実行できてるとは言いがたいんですけどね。
でも、昔に比べると確実に自分が目指す方向、自分の信念とか理想とかはしっかり持って意識できているし、目先の結果や周りの雑音に左右されない精神力とか、雑念に惑わされずに本質を見据え続けることはできるようになってきていると思います。ただ、方向性はブレなくなっても、そこに向かうスピードというか、気分的なムラがまだまだ大きいのは課題ですね。つい調子に乗ったりムキになって力んでしまったり、その反動で無気力になってしまったりっていうことは多々あります。それは現在の課題だし、反省点ですね。

何ごとも、内なる自分のリズムというか、その波長の中で自然体でできることが、自分自身への負担も一番少なく、確実に継続できて理想的だと思うので、それに近づけるように自分を調整していきたいです。





P.S. Johnnyからお知らせ(2009.8.9)

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